20代後半頃から徐々に始まる目のたるみ。40代半ばにもなると、周囲から見ても認識できるほど目の下のハリが減り、老けた印象を与えてしまいます。そんな目のたるみは、なぜ起こるのでしょうか?
ここでは、目の下にたるみができる原因と、改善方法についてご紹介します。
目の下がたるんでしまう原因とは?
目の下にたるみができる一番の原因は老化と言われています。私たちの目の周りは脂肪に囲まれて保護されていますが、加齢によって目の周囲の筋肉が衰えると、支えられなくなった脂肪が垂れ下がります。これがたるみです。筋肉が衰える原因には、加齢の他にも、紫外線による組織の破壊や、過度な物理的刺激などが考えられています。
また、血行不良などで目の周辺にむくみが生じ、それがたるみとなることもあります。この場合は年齢に関係なく、若くてもたるみが起こります。
目の下の脂肪量は体質的なもので、個人差があります。目が大きい人は脂肪量も多い傾向があり、目の小さい人と比較してたるみができやすいようです。
目の下のたるみを解消する方法
老化による目の下のたるみをなくしてスッキリした目元を取り戻すには、目の周りの筋肉「眼輪筋(がんりんきん)」や、顔の皮膚を支える靭帯を鍛えるストレッチが有効です。
1.目を見開いて眉をつり上げ、5秒間キープ。
2.その状態で下まぶたを上に引き上げるようにして目を閉じ、5秒間キープ。
これを3~4回繰り返します。うまく下まぶたを引き上げられない人は、まぶしい光を見るイメージで目を細めてみましょう。
十分ストレッチをした後は、マッサージをして目の周りの筋肉をほぐします。マッサージの際は専用のクリームなどを使い、滑りを良くして行います。
そして、むくみによる目の下のたるみには、サウナや岩盤浴、ホットヨガなどがおすすめです。代謝を高めて体温を上げることで血行や発汗が促進され、むくみが解消されます。
目の下のたるみを予防する方法
目の下のたるみは老化によって起こりますが、私たちは老いを避けて生きていくことはできません。しかし、そのほかの要因の中には、あらかじめ避けることができるものもあります。たるみ予防のために気を付けるべきことには、どんなものがあるのでしょうか。
・紫外線
太陽光に含まれる紫外線は、皮膚の損傷を起こし、目の下のたるみの原因となります。つばのある帽子や日傘、日焼け止めクリームなどを利用して、顔に紫外線を当てないようにしましょう。
・不摂生
睡眠不足や暴飲暴食、アルコールの過剰摂取などは、むくみを引き起こします。むくみを繰り返すと皮膚が伸びてしまい、たるみやしわの原因となるのです。規則正しい生活と、無理のない食生活を心がけましょう。
・しかめっ面
鏡に向かってしかめっ面をしてみましょう。眉間にくっきりとシワができ、目の下にはたるみが表れます。日頃から怒りっぽい、イライラしやすいというあなた、ついしかめっ面をするクセがついていませんか? シワやたるみが顔に刻まれてしまう前に、クセを直しておきましょう。眉毛を軽く上げるように意識すると、表情が明るくなり、目の周囲の筋肉も鍛えられますよ。
上記のほか、「目の下のたるみを解消する方法」でご紹介したストレッチやマッサージを続けることも予防法のひとつ。毎日続けていれば、加齢によるたるみを遅らせたり、たるみの程度を最小限に抑えたりすることができます。
目の下のたるみは周囲に疲れた印象を与えます。でも、解消方法や予防方法を実践すれば、いつまでも若々しい印象を与えることができますよ。