ある日突然まぶたに襲い掛かる、イヤな「ものもらい」。私たちを苦しめる目のトラブルの代表格で、関西地方や特定の地域では「めばちこ」、「めばち」、「めいぼ」とも呼ばれています。ここでは、そんなものもらいができる原因や、まつげエクステとものもらいの関連などについて説明します。
ものもらいとは?
ものもらいは、主にまぶたにできものができ、ときに痛みやかゆみを伴う目の病気です。白くポツンとできるものや、まぶたの裏から表面まで赤く腫れ上がるものなど、いくつかの症状があります。よく「人にうつる」とも言われますが、ものもらいはウイルスによる病気ではないため感染することはないと考えられます。
痛みやかゆみが気になり、つい指先で触れたくなるけれど、それは厳禁です。目を触ったりせず、コンタクトレンズの使用やアイメイクも控え、目の周りを清潔に保っていれば、4~5日ほどで自然に治癒するはずです。耐えられないほどの痛みやかゆみに見舞われた場合は、悪化している可能性がありますので、早めに眼科で診てもらいましょう。
ものもらいの原因
ものもらいの原因となるのは、主にまつげの生え際にある分泌腺のトラブル。この腺に脂肪が詰まったり、雑菌が入り込んだりすることで炎症が起こり、症状が現れるのです。
そして、分泌腺のトラブルを引き起こすのは、汚れた手で目をこする、コンタクトレンズのケア不足、アイメイクの落とし残りなどといった不衛生な行為。また、不規則な生活によって体の抵抗力が落ちているときも、トラブルを招きやすくなるようです。
そのため、目の周囲を常に清潔に保ち、規則正しい生活を送っていれば、ものもらいに悩まされることはそうそうないはずです。
まつげエクステの影響でものもらいになるの?
自まつ毛にエクステを付けるまつげエクステの場合、施術中にまぶたに直接触れることがないため、ものもらいの原因となることはないと考えられています。
しかし、アイリストの指先や、施術に使うピンセットなどが不衛生だったり、エクステの接着に使うグルー(接着剤)がまぶたについたりした場合は、分泌腺のトラブルを招き、その結果、ものもらいができてしまう可能性も……。
まつげエクステがものもらいの直接的な原因となるわけではありませんが、引き起こす可能性があることは覚えておくようにしてください。
ものもらいができているときにまつげエクステをしても大丈夫?
ものもらいによって、まぶたに炎症が起きている状態でまつげエクステの施術を受けると、ものもらいが悪化する可能性があります。また、感染症を引き起こす原因にもなるのです。
そのため、まつげエクステで目元のオシャレを楽しむのは、ものもらいが完治してからにしましょう。
どんなに目元を華やかに彩っても、まぶたに「ものもらい」ができてしまうとその印象は台無し……。まずは原因となるものを取り除き、清潔さと規則正しい生活を心掛けて、ものもらいのない健康的な目元を目指しましょう。アイメイクにこだわるのは、それからでも決して遅くはないのです。